馬場研D3の市橋君が主著の論文が受理されました。

馬場研D3の市橋君が主著の”The electron temperature distribution and the high ionization just behind the shock in the Cygnus Loop”がApJに受理されました。この論文では、超新星残骸Cygnus Loopの北東部領域を空間分解能に長けたX線観測衛星XMM-Newtonを用いて解析しました。その結果、衝撃波近傍領域の電子温度がセドフ解と呼ばれる超新星残骸内部の温度構造の解析解で説明できることを示しました。これにより、遅い衝撃波においては衝撃波近傍領域からのエネルギー流出が小さいことが示唆されました。同時に、衝撃波近傍領域は非常に高い電離状態にあることが明らかとなり、観測領域全体で乱流によるプラズマ輸送が行われている可能性が示唆されました。